とあるバハイ教徒の日記:第二支部

神の存在証明と地球温暖化防止

ロッキード社の小型核融合炉計画はその後どうなったか

核融合は究極的なエネルギー源と考えられている。

もし、それが商業的なレベルで実用化されれば、地球温暖化問題もエネルギー問題も解決される可能性が高い。

しかし、従来、核融合炉の実用化は2050年あたりとされてきた。http://yujimiyako.blog.fc2.com/blog-entry-3.html で書いた通り、CO2削減は今後20~30年の対策が重要であるため、2050年の実用化では温暖化対策には間に合わない。

そこに驚くべき発表がなされたのである。2014年に米ロッキード社が10年以内にトラックに積み込める大きさの100メガワット級商用小型核融合炉を開発すると発表した。つまり、2024年には核融合炉が実用化するというのである。

このニュースは世界中で驚きを持って報道された。ロッキード社の当該サイトは http://www.lockheedmartin.com/us/products/compact-fusion.html にあるが、Facebookの「いいね!」が1万4千も付いている。

ただし、ロッキード社のこの発表に対しては、多くの科学者が懐疑的な意見を持っていた(例えば、http://www.businessinsider.com/scientists-bash-lockheed-on-nuclear-fusion-2014-10 )。

そして、ロッキード社はその後しばらく沈黙を保ってきたのである。

しかし2016年になり、ロッキード社は2014年に発表した炉とは異なるデザインの小型核融合炉を発表した。

その概要は http://fusion4freedom.us/pdfs/McGuireAPS.pdf に示されている。ここで示された炉は長さ18メートル、直径7メートル、重さ2000トンであり、2014年に発表された炉より約100倍大きくなっている(2014年発表の炉は長さ2メートル、直径1メートル、重さ20トンであった)。

元々、ロッキード社の核融合炉の長所は、小型化することにより開発のスピードを上げられるという点にあった。この点で100倍大きくなると開発スピードが遅くなる可能性がある。もし、ロッキード社の核融合炉が2040年くらいに実用化ということであれば、地球温暖化対策に間に合うとは言えなくなる(最低2030年からの実用化が必要)。

化石燃料への依存から脱出するには、自然エネルギーと何らかの新エネルギーが必要であり、新エネルギーの候補としてはトリウム溶融塩原子炉の方が核融合よりも実用化の時期が早いと考えられる。

ただ、民間レベルでの核融合炉開発が始まったこと自体は進歩であり、今後、世界中で民間企業がこうした新エネルギー開発に乗り出してくることを期待したい。

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