とあるバハイ教徒の日記:第二支部

神の存在証明と地球温暖化防止

原子力ルネサンスは幻だったのか?

日本ではあまり耳慣れない言葉であるが「原子力ルネサンス」という言葉がある。

例えば、アメリカを例に取ると、1979年にスリーマイル島の事故で原子力発電への風当たりが強くなってしまい、1993年のコマンチェ・ピーク原発の運転開始を最後に、新規の原発建設がストップしてしまっていた。

しかし、1973に建設をスタートしたが、1983年に80%完了した段階で建設ストップになっていたワッツバー2号機(テネシー州)が2016年10月になり運転開始されたのである。さらに、ジョージア州で2基、サウスカロライナ州で2基の原発が新規に建設中である。

これは、オバマ政権のエネルギー政策である (1) エネルギーの多様化促進 (2) 地球温暖化対策のための排出ガス低減 (3) エネルギー産業の競争力拡大 という3つの特色に基づいている。

問題は、現在建設中の4基の原子炉が、僕が http://yujimiyako.blog.fc2.com/blog-entry-14.html でとり上げた、AP1000という新型炉であり、建設しているウェスチングハウス社(東芝の子会社だった)が経営破綻してしまったことだ。にも関わらず、アメリカ政府はAP1000の建設を後押ししているらしい。

地球温暖化を巡ってエネルギー源をどう確保するかについては、研究者の間で意見が割れている。自然エネルギーで全てをまかない、経済規模の縮小もやむを得ないと考える人もいれば、他方では革新的なエネルギーの開発で経済成長と地球温暖化を両立させると考える人もいる。

民主党・鳩山政権下での地球温暖化政策は野心的なもので、2020までに1990年比で25%も二酸化炭素を削減するという内容だった。しかし、この政策は2011年の東日本大震災による原発ストップで消えてしまった。このように、現時点では、原子力というものが地球温暖化対策において重要な位置にあることは、多くの研究者の間での共通認識となっている(将来的に原発を無くすことを主張する人でも、現時点では原発は必要悪であると考える人は多い)。

ここで問題になるのが、仏アレバ社のEPRと米ウェスチングハウス社のAP1000がちゃんと稼働するか、という点である。これら2つの原子炉は欧米では建設が遅れに遅れて費用負担を生み出している。他方で、中国ではEPRもAP1000も強引に建設・稼働に持ち込む模様である。

このように、原子力ルネッサンスは幻だったとも、現実だったともどちらとも捉えることが出来る(もちろん、EPRとAP1000の稼働にかかっているが)。

僕個人としては、EPRやAP1000はもうスルーしてしまい、http://yujimiyako.blog.fc2.com/blog-entry-22.html に書いた加速器駆動未臨界炉、自然エネルギー、http://yujimiyako.blog.fc2.com/blog-entry-11.html に書いたエネルギー消費を1/10に削減する技術にフォーカスした方が良いのでは、と思っている。

日本は地震の多発地域なので、従来型の原子炉に頼るのは無理がある(地域住民の賛成を得るのは難しいと思う)。加速器駆動未臨界炉はベルギーでは2025年に稼働開始らしいから、あと10年あればこの新技術は何とか手に入るかも知れない。また、エネルギー消費を1/10に削減する技術も、あと10年でかなり進展するだろう。後は、世界の人々が炭素税や二酸化炭素排出規制を受け付けるかどうか、にかかっている(これだけは人間の意識の問題なので、技術では解決できない)。

ブロクランキングに参加しています。
ぜひ『ぽちっ』と押してやってください。
   ↓
にほんブログ村 環境ブログ 地球環境へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する