とあるバハイ教徒の日記:第二支部

神の存在証明と地球温暖化防止

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新型原子炉AP1000について:その1

最初に言っておくが、僕は原発反対派である。

その事を踏まえた上で、目下、日本の原子力業界に緊急事態が生じているので敢えてAP1000という新型原子炉について取り上げさせていただく。

何が緊急事態なのか?簡単に言えば「東芝」という会社が原子力事業を巡って経営危機に陥っているのである。そして、その原因がAP1000という新型原子炉にあるのである。

僕が説明しても信じて貰えないかも知れないので、以下に概要を引用する。

(以下、引用 http://arcanaslayerland.com/2017/02/01/toshiba-2/

東芝が2017年に倒産しそうな会社に入っていると噂されています。

前回記事では、東芝が今年2017年に倒産する可能性の前に、虎の子の半導体事業を切り離すことで最悪のケースは免れることができるとお話しました。

そもそも東芝が倒産の危機に陥っているのは原子力事業での7000億円規模の損失が原因なのですが、なぜそんな事態を招いてしまうことになってしまったのか?

(中略)

まず、2016年12月。

東芝は原子力事業に巨額損失があると発表。

その巨額損失というのは、東芝の子会社ウェスチングハウス(WH社)が『0円』で買収した米原子力サービス会社ストーン&ウェブスター(S&W社)の抱えていた7000億円規模の巨額損失のこと。

要するにババを掴まされたってことです。

このババを売りつけたのが、S&W社の親会社である米大手エンジニアリング会社シカゴ・ブリッジ・アンド・アイアン(CB&I社)なのですが、もともと試算されていたS&H社の資産価値(のれん代)は105億円でした。

しかし現実は105億円ではなくマイナス7000億円という大誤算。

2015年に東芝を危機に陥れた(といっても自業自得ですが)水増し不正会計後の再建計画は、この2016年末の原子力事業での巨額損失発覚により完全に崩壊。
(後略)

(引用終わり)

経営面での詳細をもっと知りたい方は、上記サイトで僕が後略した部分を読んで欲しい。

さて、ではなぜこんな大失敗を出すウェスチングハウス(WH社)を東芝は買収して子会社にしたのか?

この理由がAP1000という新型原子炉にあるのである。

ウェスチングハウスが開発を進めていたAP1000という新型原子炉は「受動的安全系」という考え方を採用している。これについては以下に引用させて頂く。

(以下、引用 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=02-08-03-04

(前略)
安全系は全面的に圧縮ガス、重力、自然循環力による静的(受動的)安全システムを採用しており、大口径破断による一次冷却材喪失事故(LOCA)から運転中の極小リークに至るまで一定期間(3日間)運転員の操作に期待しなくても炉心損傷を防止し、公衆安全が保てるようになっている。また、運転員の誤操作(ヒューマンエラー)による事故の影響を低減することもできるようになっている。

(中略)

LOCA時には2基の炉心補給水タンク(高圧注入系、小容量、重力駆動)、2基の蓄圧タンク(中圧注入系、中容量、圧縮ガス駆動)、格納容器内燃料取替用水タンク(低圧注入系、大容量-約1900m3、重力駆動)から炉心へ冷却水の注入が行われる。蓄圧タンクと格納容器内燃料取替用水タンクは1次冷却系と逆止弁を介して接続されており、系の圧力が下がれば自動的に注水が行われる。各タンクからの注水を確実にするために自動減圧システムが設けられており、最終的には一次冷却系の圧力を0.7kg/cm2程度まで下げる。自動減圧系は、誤作動を避けるために4段階の減圧系を設けている。炉心の長期冷却のために、事故発生後10時間程度で格納容器内燃料取替用水タンクからの炉心注水は終了し、1次系は各ループ上部まで冠水する。
(後略)

(引用終わり)

上記の記事はある程度の専門家に向けて書かれた記事なので、もっと分かりやすく説明した例を引用させて頂く。

(以下、引用 http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1957

(前略)
(質問者)そのAP1000とは、どのような装置なんですか。

(相田)AP1000というのは、最新型の第3世代プラス型と呼ばれる原発の一つです。第3世代プラス炉とは、さっきも言いましたが、電源が無くなっても福島第1原発のようなメルトダウンが起きない、受動的安全性(静的安全性ともいう)を持っている原子炉です。スリーマイル島原発事故より前に作られた原発が第2世代型で、80年代以降に開発されて作られたのが第3世代型です。日本のABWR(改良型沸騰水炉)とか、韓国で開発されたSystem80+というPWRが第3世代型ですが、これらは電源が落ちてポンプが止まるとメルトダウンしてしまいます。この性質を能動的安全性(動的安全性)と言います。人間がポンプを動かさないと事故が防げません、という意味ですね。第3世代プラス炉になると、ほっといても何事も無く止まります、という話です。

 どうやって受動的安全性を実現するかですが、色々あるみたいですけど、AP1000では建屋の上部に大量の水を溜めておいて、いざ電源が止まっても、バルブが機械的に開いて冷却水が自動的に下に落ちてくるように工夫してるそうです。冷却は72時間は連続するのでその間に炉心を安全状態まで冷やすことが出来る、と言ってます。コロンブスの玉というか、当たり前そうでも、なるほど、と思いますよね。
(後略)

(引用終わり)

つまり、福島第一原発で起きたような大事故は、理論上はAP1000では起こらないのである。したがって、そのような技術を持っているウェスチングハウスを東芝が買収して子会社化したのは、経営的には目の付け所が良かったと言える。

だが、問題はその後である。ウェスチングハウスがジョージア州ボーグル、サウスカロライナ州VCサマー原発の受注(合計4基)を受けて工事を始めた後に色々と問題が出て工事が遅れ、7000億円の赤字が表面化してしまったのだ。

(なお、このAP1000の問題ついては上記サイト http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1957 が非常に面白いので読んで頂きたい)

という事で、アメリカ国内においては新型原子炉AP1000は工事が遅れて経営破たん状態にあるのだが、実はAP1000は中国でも建設中であり、こちらの方は完成間近なのである。

(以下、引用 http://jp.reuters.com/article/china-nuclear-westinghouse-idJPKBN1710EM

WH破産申請、中国の原発計画への影響限定的=国家電力投資集団

[2017年 03月 30日 上海 ロイター]

中国の国家電力投資集団は30日、東芝(6502.T)傘下の米原発子会社ウエスチングハウス(WH)による破産法申請は、同国の原発計画に「大きな影響」を与えないとの見方を明らかにした。

同集団は声明で「双方は中国におけるWHの最新鋭原子炉『AP1000』プロジェクトの重要性を把握しており、共通の優先事項として同プロジェクトを進め、年内の原子炉稼働という目標を確実に達成するために投資を増やしていくことで合意した」と述べた。

WHの原子炉「AP1000」は、中国浙江省三門県に建設中であり、中国国家電力投資集団が計画している4つの原子炉のうちの1つ。

1号機は当初、2014年にも完成の予定だったが、設計上の問題に加えて、2011年の福島原子力発電所の事故を受けて、中国で原子力産業に関する国家的な見直しが行われた影響で、建設は遅れている。

(引用終わり)

以上のような状況なのだが、今後AP1000はどうなって行くのか?また東芝はどうなって行くのか?反原発派の僕にも目の離せない問題である。

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