とあるバハイ教徒の日記:第二支部

神の存在証明と地球温暖化防止

地球温暖化防止は日本の技術力にかかっている:その2

2017年4月10日の日記 http://yujimiyako.blog.fc2.com/blog-entry-14.html において、AP1000という新型の原子炉が建設中であると書いた。

このAP1000の特徴は、原子力事故において致命的な「メルトダウン」という状態を防ぐ工夫がなされている。AP1000は米ウェスチングハウス社の設計による原子炉であるが、メルトダウン対策に基づいた設計をしている原子炉には、もう一つ仏アレバ社による「EPR」という原子炉がある。

このEPRについてもAP1000と同様に中国で建設中である。但し、建設に乗り出した後に色々と問題が発生して苦慮している模様である。これについては、http://www.snsi.jp/bbs/page/11/page:1 の記事No [34]に相田英男という人が興味深い記事を書かれているので、参考にして頂ければと思う。

現在の原子力発電が危険であるそもそもの原因は、原子炉が「臨界状態」でなければ発電が出来ない点にある。原子力発電の運転は、臨界を少しだけ超えるか超えないかの状態、すなわち臨界の安定状態を維持する必要があるのだ。この臨界の制御に失敗すれば原子炉暴走事故になってしまう。

そこで考え出されたアイディアが未臨界の状態で発電を行う原子炉である。専門家以外はあまり耳にしない言葉であるが、これは「加速器駆動未臨界炉」と呼ばれている。加速器によって加速された陽子線を照射して核破砕反応を起こし、それによって生成された中性子を未臨界の核燃料を装荷した原子炉に照射することでエネルギーを発生させる、というアイディアである。詳細を知りたい方は wikipedia記事https://ja.wikipedia.org/wiki/加速器駆動未臨界炉 を参照して頂きたい。

この加速器駆動未臨界炉は、そもそも未臨界の状態で運転をするため、異常時には核分裂の連鎖反応が止まっていく。そのため、原子炉暴走事故は原理的に起こらない。ただ、上記wikipedia記事には、日本で開発が進められている鉛ビスマスを水で冷やす設計の場合、水素爆発の危険がゼロではないと書かれている。

この加速器駆動未臨界炉の利点は、まずトリウムという資源量の多い元素を用いられること、さらにトリウム燃料サイクルが確立されればエネルギーの資源量の問題が当面は解決されること、技術の軍事転用がほぼ考えられないこと、と色々ある。

ただ、いわゆる「核のゴミ」の問題については、この技術で完全解決されるとは言えない。従来の原子力発電と異なり、核のゴミを地中に埋める期間は数100年に短縮されるが、それでも核のゴミを受け入れる自治体は増えないだろう。

また、この技術はまだ基礎研究段階にある。wikipedia記事ではベルギーが2023年に運転開始の予定であるとされているが(ベルギーの当該サイトを確認したところでは2025年頃)、京都大学の当該サイト http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/KART/ads/ads_world.html では、ベルギーの計画は示されておらず、代わりに Carlo Rubbia氏を中心とするTRADE計画というものが京都大学の加速器駆動システムの対抗馬として上げられている。

本来、エネルギー問題の最終解決手段は「核融合」と考えられているが、核融合が本当に実現するかはまだ分からない。そのため、より実用化の可能性が高い加速器駆動未臨界炉が自然エネルギーと並んでエネルギー問題・地球温暖化問題の当面の解決手段である、と考えられている(Carlo Rubbia氏は現在の原発がエネルギー問題の解決になるとは考えていない)。

なお、引き寄せの法則によると「反○○」と言うと余計にその○○が出現するそうである(科学的にそれが本当かどうかは証明されていないが)。したがって、僕も「反原発」と言うのは止めた方が原発が減るのではないか、と考え始めている。

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